リラクセーションを極める

アロマセラピストとして、そしてアロマテラピーの講師として活動しながら、今まで色々なことを考えましたが、やはり精油の1番の魅力は香りです。

香りを嗅いだ時のワクワク感やホッとした感じが1番の魅力だと思います。
アロマテラピートリートメントにはこれにタッチの優しさや心地よさが加わります。。

昨日、整体やカイロで無理な施術を受けて身体を傷める人が増えているという記事をみましたが、
私たちは効果や結果を早急に求め過ぎていないでしょうか。
アロマテラピーにおいても、どれ位精油が身体に強く作用するか(いわゆる効くか)という効果や結果ばかりを追い求めていないでしょうか。。。

目に見える効果や結果は確かにセンセーショナルですが、アロマテラピーはそこから少し距離をおいた、もっと自然のリズムに近いものではないでしょうか。
自然界で劇的な変化が起こると天災と呼ばれたり、異常気象と呼ばれたりします。
そもそも自然は目に見えない、よっぽど意識をしないと気がつかないゆったりとしたリズムで動いています。
私たち人間もその中でゆっくりと適応しながら、変化していく。
私はそこを目指したいと思っているのです。
アロマテラピーを通じて、ゆったりとした自然のリズムに戻る体験をすることで、私たち本来に備わったリズムを思い出し、自らの自然治癒力を刺激するのが、アロマテラピーの魅力なのではないでしょうか。

香りは決して強すぎず、施術も決して強すぎず。。。
心地よい香りがほのかに漂う、緩やかな施術でまどろみのなかに安らぐというのが良いのではないでしょうか。精油の濃度や、手技にばかりこだわるのは、クライエントに効果をみせつけたいなんて気持ちも少しあるのでは。。。

もちろん、誤解しないでいただきたいのは、精油の効果で思考が変わる、もしくは不調が改善されるという結果を求めるアロマテラピーが全て間違っていると言っているわけではないのです。
それはそれで素晴らしいけれども、それは薬の代替としての精油の働きですから、専門分野の方に研究に委ねていきたいと思っているのです。
そもそもフランスから始まったアロマテラピーはその考え方ですから、それは1つのアロマテラピーの形として正解だと思っています。

そのうえで私が何をやりたいかといった場合には、薬の代替として精油を扱うアロマテラピーではなく、自然のリズムを取り戻すためのアロマテラピーの提供と、ストレスケアとしてリラクセーション、リフレッシュできる場所と時間の提供をアロマテラピーで行っていきたいということなのです。

薬の代替としてのアロマテラピーとリラクセーションの両方を取り入れたいと考えている人も多いみたいですが、そもそも専門とする知識もスキルも異なるので、両方を極めるのはなかなか難しいのではないかと思っています。
薬の代替としての精油を私の活動の一部とするのであれば、私は化学をもっと学習し、臨床研究に力を注ぎ、必要に応じては医療資格もとることが望ましいと思います。
でも、それは私がやりたい活動ではありません。

そもそも薬を必要としないために、そもそも不調にならないためにどんなライフスタイルを提案できるかというところに私の興味はあるのです。

ライフスタイルのなかに取り入れるアロマテラピーは、心地よい香りと、香りの楽しさ、タッチの温かさで十分です。
軽い不調については、セルフケアができるようにその方法を伝えるだけで十分です。あくまでもセルフケアですから、それはしかるべき人のきちんとした臨床データにもとづくものであるべきで、個人的な予想や推測で精油を濃い濃度で使うこととは異なります。
私の場合はこれがAEAJの基準であったり、専門家による学術的な論文だったりするわけです。

もちろん、お客様の多くが、目に見える、すぐ感じる、わかりやすい結果をアロマテラピーに期待しているのも事実です。
でもだからこそ、私はそのニーズにただ乗っかるのではなく、それを踏まえたうえで
気づかないうちにクライエント自身が変化し、いつの間にかアロマテラピーやその他様々なセラピーに依存することなく、日常を元気に生きるきっかけとなるアロマテラピーを提供し、それを本来のアロマテラピーの魅力として認識してもらいたいと思っているのです。

目に見えない結果を提供するためには、リラクセーションを極めることが重要だと思っています。
心身ともに緊張から解放され、ありのままの自分を受け入れ、エネルギーを蓄えることで、人は次のチャレンジができるものだと思います。
私自身もっともっとこの部分のスキルを高めていきたいと思っています。

まだまだ先は長いけど、だからこそ楽しい。。。

長い文章となりました。お付き合いありがとうございました。


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