資格の役割

私はAEAJの資格を活かしてアロマセラピストのお仕事をさせていただいています。

資格はなくてももちろんお仕事はできると思うのですが
資格は自分の実力をはかる物差しのようなものだと思います。
共通の物差しがあることでお仕事をする際に
お客さまの期待と自分のできることが大きくズレてしまうことがない
という意味では、拘束力のない民間の資格であっても役に立つと思います。

ですが、その場合、この資格の物差しの目盛りをきちんと理解することが双方に大切です。

例えばAEAJの資格で考えてみると
アロマテラピーアドバイザーは、第三者の求めがあれば、
アロマテラピーや精油の扱い方の基本をお伝えすることのできる資格です。
しかしながら、お伝えできる内容は本当に基礎的なことのみなので、
この状態でワークショップなどを積極的に開催すると、
安全かつ適切なアロマテラピーを伝えることができません。

ワークショップなどを開催するためには、
インストラクションの技術および、アロマテラピーのメカニズム、
健康との関わり、精油の安全性などを深く学習した
アロマテラピーインストラクターという資格が適当です

さらにハンドトリートメントであっても、
アロマテラピーを用いたセラピーのようなものであっても、
とにかくアロマテラピーを第三者に提供でするためには
さらに心身についての学習を深めたり、
コンサルテーションの方法などを学習したり
トリートメント技術を学んだ
アロマセラピストという資格が適当です。

このことを、資格を持つ人が理解し、お客さまにもきちんと説明することで
資格という物差しがはじめてその役割を果たすことができるのだと思います。

事実
アドバイザーだけの資格で、他の別資格も全く持っていない人が
アロマテラピーを第三者に提供してしまっているケースをよくみます。

それは個人の自由であると言ってしまえばそれまでなのですが
その人からアロマテラピーを受けた人は、満足度が低く、
そのため、アロマテラピーの本当の良さをわかってもらえない
なんていうことが発生してしまっているのを見ると
少し残念に思います。
それは、本当にきちんと勉強をしているアロマセラピストの活動を
邪魔するものにもなりかねないからです。

私は、アロマセラピストカリキュラムの講師も仕事としているので
一生懸命勉強して試験に臨んでいる生徒さんを見るたびに
頑張った人が報われますように。。。
そんな風に思いながら
個々が自分ができること、できないことを正確に理解して
社会につながってもらいたいな~
なんて願っています。

この話は全ての資格において言えるお話なんでしょうね。。。

お仕事は社会とつながることですから
自分のやりたいことをただ実践するだけでなく
それがどの程度社会にとって役立つものか
どの程度関わることが適切なのかを
見極めることが大切なんだろうな~と思っています。


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