人はそれぞれの価値観を持って生きています。
それを標準化、平準化することほどつまらないことはないと思います。
標準化することは管理する人も管理される人も楽な方法ですが
それでは面白くないと思うのです。
人と自分が異なる価値観を持って色々な方向から1つのことに取り組むから
新しい気づきや刺激もあります。
もちろん、他人と異なる価値観で生きることは、マニュアルがなくて全て自分で試行錯誤していくことですから、責任も自分で負うことになりますし、失敗も多いし、効率的ではない場合もあると思います。
ですが、その試行錯誤によって人は磨かれ、自分の個性が作られてきます。
要するに長い目で見ると自分にたくさんのものが養われていきます。
管理する側に立ってみると価値観の異なる人をまとめ、1つの目的をもって導いていく為には
相当の覚悟と強さが必要です。でもそうやって作られた組織は、どんなことがあっても
有機的に対応していけると思います。
「グローバル化」とか「フラット化」も
本来のそこの考え方が誤って解釈されていることも多いですよね。
皆が使いやすくするとかそういう単純なものだけがグローバル化ではないですよね。
そもそも価値観の違う人の集まりをどれが正解と決めるわけでもなく、
お互いを尊重し合いながらともに暮らすことこそ、必要なことだと思います。
こういうことは、自分の価値観で生きることが大変であると痛い目にあった人でないと
理解できないことだと思います。
自分が大変な思いをしているからこそ、それを押しつけるのではなく
相手の意見も尊重し、時には互いに意見を交換し、
譲り合って過ごしていくことができるのだと思います。
そんなことがきちんとできるように
いつでも強くたおやかな人でありたいと願っています。