母のお見舞いに。
一緒にいる時間はいつも
手の硬縮がひどくなった母の手のマッサージをつづけています。
私のいない時に寂しい気持ちや不安な気持ちで
手をグッと握りしめているのかな~なんて思うと
胸が張り裂けそうです。
この前のセミナーで
出来事など海馬で処理する記憶に問題がある認知症の人でも
扁桃体で感じる情動の記憶は残るってお話を聞いたので
それでも今この時間がよい記憶になりますようにって
願いをこめて手を撫で続けました。
何ももう言葉にはすることはできないのですが
到着したときには喜んで笑ってくれて安心します。
でも、帰りに『次にくるまで元気でいてね』っていうと
首を横に振る姿、悲しそうな姿が脳裏に焼き付いて
しばらくは悲しい気持ちになります。
悲しい気持ちをやわらげてもらえるので
いつも家人に付き添ってもらっています。
以前は母の症状を受け入れられないときがあったり
イライラしてしまうこともありましたが
人の手を借りて少し自分が楽になると
母親を心から大切に思うことができます。
でも楽をしている自分が許せなくなったり
親不孝な自分が苦しいときもあります。
それでも今この時間が母にとっても私にとっても
よい想い出、記憶になることを願って
今できることをしていきたいと思います。