精油は香料の中で、天然の植物から得られるものです。
反対にいうと、動物から得られるムスクなどは天然であっても
精油と呼ばれることはないということです。
植物の香りなかで、特に香りが良いもの、強いもの、
使用頻度が高いものなどが今精油として販売されています。
とても良い香りの植物であっても香料を得ることが難しい、
頑張ってもほとんど香料が得られない場合も
精油にならないのが現状です。
古代、
エジプトやメソポタミア文明などでは
香りは精油として用いるというより、
樹脂をそのまま薫香として焚くなどの方法で
利用したり、
植物をそのまま油やワインなどのアルコールに
漬け込んで利用していました。
これはギリシア、インド、中国などでも同様です。
10世紀以降は、精油を得ることが比較的容易くなり
ルネサンス期以降、ヨーロッパでは、
次第に香水文化も発展していきます。