ベルガモットという柑橘類の外果皮から得られる精油は、
爽やかでありつつどこかフローラルな香りもするという
なんともお得で、多くの人に好まれる香りをもっています。
ですが、そんなベルガモット精油にも弱点はあります。
それは光毒性という性質で
皮膚についた状態で紫外線を受けると色素沈着、
つまりシミやそばかすの原因となってしまうという
ちょっと困った性質です。
他に光毒性に注意が必要な精油には、
ビターオレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ、
アンジェリカルート、クミンなどなどあります。
とは言っても使う側がその知識を持って注意して使用すれば
いいだけの話です。
皮膚につかないようにして、香りを楽しむ方法もあるので
精油はそれぞれの性質を知って、
利用法を工夫することが大切だということですね。
ちなみにベルガモットが光毒性という性質を持っているのは、
ベルガモットに含まれているベルガプテンという成分が原因です。
ベルガプテンは比較的分子の大きい、揮発性の低い成分ですから、
水蒸気蒸留法で得られたベルガモット精油は、
圧搾法で得られたベルガモット精油と比べると、
光毒性の心配が少ないと考えられます。