誰にでも好まれる香りの一つベルガモット。
柑橘類ではありますがその実を食用にすることはありません。
香りはというと柑橘系の精油の中でも群を抜いてエレガントで、高級感も感じられ、フレグランスのトップノートに欠かせない存在です。
精油はオレンジなどと同様に外果皮を圧搾して得られます。
もし人間にとって都合が良くないことをあげるとしたら「光毒性」という性質を持つことでしょうか
それを皮膚に塗った状態で紫外線に当たると色素沈着を起こすという性質です。
塗ってからどれくらい注意するべきかといえば、使用する濃度によるのですが
1%濃度でしたら6時間くらいとも言われます。
なぜベルガモット精油に光毒性があるかというと、成分のなかにフロクマリン類というグループに属しているベルガプテンという成分が含まれているからで、そのため、フレグランスなどではそのベルガプテンを除去したベルガモットFCF 精油を使用します。
香料という視点で考えると仕方のない話ですが、個人的には除去されていない通常のベルガモット精油がやっぱり好きです。
ベルガプテンは比較的分子が大きく、比重の重い成分なので、これが除去されることで、華奢な印象になるのですが、私は力強いどっしりしたベルガモット精油にこの精油の生命力を感じるからなんでしょうか。
ベルガモット精油、ブレンドについてはどんな香りとも合わせやすいと思います。
ちなみに皆さんご存知とは思いますが、ベルガモットの香りは、紅茶、アールグレイティーの香り付けにも使用されています。