身体の声を伝える仕事

私は、アロマセラピストの役割の1つに、身体の声を伝えることがあると思っています。
アロマテラピーを自然療法と位置づけるのであれば
自分で身体を健康にできる能力を高めることがその本質です。
健康にする能力とはまず自分の身体を知覚することから始まります。

ですが、やっかいなことに我慢する癖のある人は
苦しい、辛いと訴える身体の声を感じにくくなっています。
感じ過ぎると更に辛さが増すので、ある意味防衛能力が働いているのでしょう。
そして、これが続くと、気がつくべき身体の不調に気がつかずに、気がついた時には既に病に冒されているなんていう悲しいことになりかねません。

感じにくくなっている人に
体表に現れた身体が発するメッセージを伝えてあげて、そこに意識を向けてもらうように仕向けること。これが私たちの重要な任務だと思っているのです。

身体のこの部分が冷たいですね。
ここの部分が硬いですね。
左側の方の方が張っていますなど、気づいたことをそのままきめ細かくお伝えする。
それについてどう対処するかのアドバイスができればもちろんするし、そのアドバイスができなくてもクライエントが自分のバランスの崩れたところに意識を向けてくれれば半分は成功だと思っています。

アロマテラピートリートメント、その場で心地よいことも大事ですが、できたら伝える作業を通して
自分の身体からの声に常に耳を傾けている人が増えてくれるといいなと思っています。


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