昨日父と母が東京に出てきました。
父は庭に実った甘夏をまったくおしゃれじゃないビニール袋に入れて鞄に詰め込み持って来た。
宅急便で送ってくれればいいのに、不器用な父はいつも自分の手で一生懸命持って来てくれる。
会って昼食をとりにいく移動の最中、重いから私が持とうとすると、「重いからお父さんが持つ」と言って聞かない。父は今年で80歳。それでも本気で自分の方が力があると思っているのか極めて不思議なんですが、別れ際甘夏を受け取る時にも「重くてごめんね」などと言われてしまう…
家に戻って甘夏を見ていると、そんな父の優しさに涙が出そうになる。
父と母の残された人生、私はどれほどの優しさで何がしてあげられるのかもわからないけれど、感謝の気持ちは伝えたい。
甘夏はごつごつと大きくて売られているものとは違っているけれど、みずみずしく甘い果汁で一杯でした。