歓喜の香り

今日は早めの帰宅。一雨降ったこともあって、じっとりと湿った空気が身体にまとわりつく。
でも決して嫌な気分ではない。木々は緑一杯の香りを漂わせている。
植物は感情表現として香りを使っているのではないかと思う。恵みの雨に喜ぶ時、芽吹く時、生命の躍動とともにまるで歓喜の声をあげるがごとく、たくさんの香りを放つ。
植物の香りのひとつに青葉アルコールという成分がある。私はこの香りを嗅ぐ時、車のマフラーからはきだされる排ガスの匂いを思い出す。私だけだろうか…
環境問題が注目されるなか、車社会は肩身が狭い。
私は案外車好きで、これはアロマセラピストとしてどうかと思われる。
それでも、現行のF1のマクラーレンメルセデスのマシンなどみると、やっぱりウットリとしてしまう。本当に美しいシャシー。そしてそのピットコックには、お気に入りのハミルトンが乗っている。サイコーです。この間のハンガリーグランプリでは、スタートダッシュでマッサにオーバーテイクされてから、結局3位に終わってしまったけど…
少し話がズレてしまいましたが、日本人で初めてフェラーリのデザイナーに就任した人(ごめんなさい、お名前ど忘れ)が確かこんなことを話されていました。
人間は生きている限り、少なからず環境を破壊し続ける。だからこそ、モノ作りをするものは美しいものを作らなければならない。
そうそう、言いたかったことはこれです。
私たちは少なからず環境を破壊し続ける動物として、本当に美しいと感動することを基準に世の中をつくっていかなければならないのだ。
私が、香りで社会を潤したいと考える原点はここにある。
思い込みや偏った考えにもとづくと言われればそれまでですが、人間は他の動物以上に美しいものを必要としている変わった動物なんだと思う今日この頃です。
外ではまた雷が響いています。もう一雨ありそうです。被害のでているところもあるので心配もありますが、ベランダのハーブは本当に気持ち良さそうに香りを放っています。特に暑くなって俄然元気が出ているメリッサを中心に。


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