いのちの輝き

授業中、生徒さんから興味深いお話をうかがいました
その方は看護師のお仕事をされている方なのですが、
なんでも亡くなる患者さんの多くが、その直前にお線香のようなよい香りをさせるというのです
そしてその感覚は、その人に特別なものではないそうです
看護師として勤務して半年くらい経つと不思議とそういう感覚を強くする方が少なくないそうです
(でもドクターは何故か気づかないらしいですが)
病や死は確かに特別の匂いを放つものですが、亡くなるその直前によい香りがするとは…
最後の輝きの瞬間は、誰でもきっと美しく、気高く、香り高いものなのかもしれません
その話を聞いてから医療の現場でアロマテラピーを用いる時には、やはり広範囲への香りの使用や経皮吸収は本当に慎重にする必要があると、改めて思いました
当然のことですが、薬の効果を妨げず、精油の香りで病院にとって必要な匂いや香りを決して妨げることがないように、患者さん自身が心地よくいられる様に注意する必要があります
そもそもアロマテラピーはより良く生きるためのもの
アロマセラピストとして、人が生き方に迷ったり、辛くなったり、心身のバランスを崩したときなどに、そのサポートとしてうまく香りを活用する方法や、日々の生活を輝かせる方法、病気になる前の予防医学としてのアロマテラピーの役割などを多くの方にお伝えできればと考えています
そのためには、精油や植物についてや手技について学び、コミュニケーションのスキルを磨き、人について学ぶ必要があります
ホリスティックな存在としての人は奥深く、健康学や解剖生理学、心理学、たくさんある伝統医療や自然療法についてなど学ぶことは、時にはアロマセラピストがやるべきことと、他の手法を使った方が効果的であり安全であることを判断する手掛かりにもなります
今後、アロマセラピストとして、自身の限界を自覚し、決して抱え込まず、必要に応じて他の信頼できる治療家に相談、引き継ぎするべき場面はたくさんあると思います
その時のために、医療機関や代替療法などたくさんの仲間と協力して、チームの一員としてアロマセラピストが社会の仕組みに適合していくこと、プロフェッショナルとして経皮吸収に限らずに香りを様々な方法で提供していくこと、臨床データなども含めて安全な正しい使用法と、その効果を世の中に伝えていくこと
私たちがやるべきことはまだまだたくさんある…


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>